高血圧症
高血圧症とは、血圧が高くなってしまう病気のことです。
血圧は、心臓から送り出される血液の量と、血液を流す血管の血液の通りづらさ・血管の抵抗とで決まり、血液に圧力をかけることで体内の血液循環を渋滞させることなく促すことになります。。
血圧が上がるということは、心臓から血液が大量に送られたり、血管が細くなって血液が通りづらくなって血圧が上がることになります。
血圧が上がって高血圧症になるには、自律神経・腎臓・ホルモンなどの働きが関わっています。
自律神経は、交感神経と副交感神経から出来ています。これらの神経は心臓の働きを調節したり、血管の太さを調節したりしています。
交感神経は、緊張したり興奮したりする時に働く神経です。心臓が動悸を感じるほど強く打ったりする時に交感神経が働いています。
またこんな時は、顔色が青くなったりします。交感神経が血管を収縮しているからです。
このような状態になっているときは、心臓から大量の血液が送られ、血管の抵抗が高くなっているため血圧が非常に高くなります。
高血圧症に自律神経は大いに関わっていることになります。
腎臓の働きも高血圧症に関わっています。腎臓が障害されると血液の量が増えるからです。
腎臓は、水・老廃物の排泄器官です。腎臓が病気などで障害されると、水や塩分が排出されなくなり体にたまることになります。
その結果血液の量が増え、血圧が上がって高血圧症になっていくわけです。
塩分を取りすぎると血圧が上がるとよく言いますね。体の中では塩分と水分はいつも一緒に存在します。体の中に塩分がたまるということは水もまたたまることになります。
その結果血液の量が増え高血圧症になっていくのです。
高血圧症予防には、塩分の取りすぎに注意しましょうということは、こうした理由からです。
高血圧症には、ホルモンの働きも関わっています。ホルモンで血管の太さを調節しているからです。
例えば副腎という臓器で、いろんなホルモンを作って血圧の調節をしています。
アルデストロンというホルモンは、腎臓で塩分をためこむ働きをしています。腎臓の働きがおかしくなると、アルデストロンが多く作られ、塩分が多く蓄えられ、塩と水がたまることで高血圧症になります。
高血圧症を引き起こす要因は、遺伝と環境因子です。
遺伝、加齢、塩分の取りすぎ、運動不足、肥満、ストレス、気温(暑さ、寒さ)などがあります。