高血圧と頭痛

高血圧が原因の頭痛は前頭部や後頭部に痛みがあります。なぜ頭痛の症状が出るのかは未だにわかっていませんが、今のところ血圧が上昇することによって脳内の血管が急激に広がり、神経が刺激され痛みが発生すると考えられています。血圧が正常値の人も急激に血圧が上がることで頭痛が発生することがあります。

 高血圧の人には必ず頭痛が発生するというわけではないですが、高血圧だと頭痛が起こりやすいと言われています。この頭痛はそれほど心配する必要のないものですが、中には命に係わる危険な病気のサインである場合もあります。

 その病気とは『高血圧緊急症(高血圧脳症)』と呼ばれているもので、血圧が急激に上昇した結果、脳の血管の働きに異常が起こり、脳が腫れることによって様々な脳障害を起こしている可能性があります。

 脳腫瘍の場合には鈍い頭痛が繰り返し起こり、進行するに連れ痛みが強くなっていきます。また、くも膜下出血の場合には突然激しい頭痛が起こり、バットで殴られたような痛みがどんどんひどくなっていくと言われています。

 これらの場合、早急な手当が必要となるので、休日や深夜であっても急いで病院に行き医師に診てもらう必要があります。

 脳障害では発症部位によって言語障害や運動障害、麻痺、意識不明になってしまい、軽症で回復した場合でも身体に麻痺などの後遺症が残ってしまうことがあります。